昨年度のトピックスの最後は,12月11日に結成された「COBOLコンソーシアム」である(写真8).当初メンバーは日立,富士通,NEC,メラント,東京システムハウス,ゼータビッツ,ドット研究所の国内主要COBOLベンダ7社で,社内手続きが遅れた日本IBMも翌月には参加した.初代会長には今城が就任した.ホームページ[14]の会長挨拶にこのコンソーシアムの思いが込められている.宣伝くさくなり恐縮だが,そのまま引用しよう.
<写真8>COBOLコンソーシアム発足時の記念写真「2000年9月18日に東京でCOBOL生誕40周年記念セミナー(日経オープンシステム主催)が開催され,300人を超える満員の盛況でユーザのCOBOLへの熱い期待がひしひしと感じられました.その熱い期待に後押しされ,セミナーを協賛したCOBOLベンダが中心となり,20世紀はもちろんのこと21世紀も業務システム開発の主要言語でありつづけるCOBOLを正しくご理解いただくために,「COBOLコンソーシアム」を設立しました.
1960年代以降メインフレームやオフィスコンピュータの業務システムのほとんどはCOBOLで記述され,その貴重な資産は膨大で現在のIT社会の根幹を支えているのは周知の事実です.一方,UNIXやPCのクライアントサーバー環境やWeb環境などのオープン環境で動く両手に余るCOBOLコンパイラが存在し,多くのユーザで広く使われていますが,意外とその事実は知られておりません.特に,近頃はオープン環境での基幹業務システムの構築が本格化し,安心して使用できるCOBOLが見直されてきており,COBOLに関する情報の充実を求める声が高まっています.
この期待に応え,COBOLコンソーシアムは,CORBA,Java,EJB,XMLを初めとしたインターネット時代の最新テクノロジー環境と融合するCOBOLの利用技術や,2002年制定予定の次期COBOL規格情報など,ユーザにとって有用な最新の知識や技術情報を,セミナー,メールマガジン,ホームページなどを通して発信していきます.
20世紀のユーザの貴重な資産とSE・プログラマのノウハウを継承し,21世紀も成長しつづけるCOBOLを正しくお伝えします.ご期待ください.」
次回のセミナーを6月に開催すべく,具体的な計画が進んでいる.