昨年は20世紀の最後の年だったが,COBOLにとっても記念すべき年だった.1月と9月にアメリカと日本でCOBOL生誕40周年記念行事が開催され,11月にはCOBOL標準化などを40年にわたり先導してこられた西村恕彦先生がその貢献により藍綬褒章を授章された.さらに12月に「COBOLコンソーシアム」が設立された.内外のコンピュータ雑誌[1]〜[5]でもCOBOLは何度か取り上げられ,久しぶりに話題になることが多い年だった.
ここでは,COBOLの生誕とその後の発展を述べ,昨年のトピックスを紹介し,最後に21世紀のCOBOLを展望する. (以下では多くの方の敬称を省略しました.失礼の段お許しください.)