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COBOL2002解説 COBOLコンソーシアム編のご紹介

COBOLコンソーシアム基礎技術分科会

2002年7月

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COBOL2002解説 COBOLコンソーシアム編

書籍名: COBOL2002解説
初版発行:2002年7月10日
発行者:株式会社カットシステム
ISBN:4877830596
定価:本体4,000円+税

本書は、2002年末に制定見込みの第4次COBOL規格(COBOL2002)の概要を紹介しています。目的は、COBOLの新規格をご紹介することであり、COBOLコンソーシアムに参加する各社の委員が分担し執筆しました。

COBOLの規格は、1968年に最初に制定され、1974年と1985年に改訂されています。それぞれ、第1次規格(COBOL68)、第2次規格(COBOL74)、第3次規格(COBOL85)と呼ばれています。
最新の第4次規格(COBOL2002)の作成作業は、1992年に世界各国のCOBOL標準化委員会の協力で開始され、本書の執筆者のうち5人も参加しています。

10年間にわたる仕様開発と厳密なレビューを経て、情報技術国際標準機構であるISO/ITC JTC1における最終投票が2002年6月から開始され、承認は確実視されています。そして、2002末には国際規格(IS)およびアメリカ規格(ANSI)として制定見込みです。また、日本工業規格(JIS)の改訂作業は2003年に行われる予定です。

第4次規格の制定方針は、貴重で甚大なCOBOL資産(人、ノウハウ、プログラム)を21世紀になっても安心して維持し、活用しつづけるため、次のとおりとしています。

  1. 第3次規格からの完全上位互換
  2. 21世紀に必要不可欠な新技術の採用

新技術の代表的なものは「オブジェクト指向機能」と「マルチオクテット文字を扱う国際化機能」です。これらの仕様開発には日本が貢献しています。

読者の皆様が本書を読んで、今後のCOBOLがどうなっていくかの概要を把握いただき、21世紀もCOBOLがプログラム言語の世界で主流であるつづけることを確信いただければ、本書発行の目的を果たしたことになります。