COBOLコンソーシアム基礎技術分科会
2001年6月 第一版
現在、アメリカCOBOL標準化委員会(NCITS/J4)で原案最終草案(FCD)の作成が進められている、第4次COBOL規格(COBOL2002)に関して、機能概要を新規機能項目ごとにご紹介します。
第4次COBOL規格(COBOL2002 以降COBOL2002と呼びます)は、現在アメリカCOBOL標準化委員会((NCITS/J4)で原案最終草案(FCD)作成を完了しました。今後の規格化までのスケジュールは、次のとおりです。
1. | 2002年: | 国際規格推薦最終案(FDIS)と国際規格(IS)の投票が2002年中 |
2. | 2002年12月: | 国際規格の発行 |
3. | 2003年: | 改定JIS COBOLの発行 |
本解説は第4次COBOL規格(COBOL2002)の機能面での紹介を目的としています。2001年4月現在最終規格化されていない提案草稿をベースに解説しています。このため次の点について注意が必要です。
COBOL2002では、全体で約150の追加変更が行われています。ただし、追加変更項目の互換性の保持には十分に注意がはらわれており、従来のCOBOLプログラムから外れるものではありません。大きな追加機能項目として次の項目があります。
1. | コンパイル時指示機能 | PDF(15キロバイト) |
2. | 自由形式の正書法 | PDF(7キロバイト) |
3. | ビット操作機能 | PDF(12キロバイト) |
4. | 漢字等の多オクテット文字機能 | PDF(14キロバイト) |
5. | 浮動小数点データ操作機能 | PDF(7キロバイト) |
6. | ポインタ項目とアドレス付け機能 | PDF(11キロバイト) |
7. | 利用者定義のデータ型機能 | PDF(16キロバイト) |
8. | 利用者定義の関数機能 | PDF(11キロバイト) |
9. | ファイルの共用と排他制御の機能 | PDF(20キロバイト) |
10. | 画面処理機能 | PDF(42キロバイト) |
11. | 例外割り込み処理機能 | PDF(35キロバイト) |
12. | データの妥当性検査機能 | PDF(21キロバイト) |
13. | オブジェクト指向機能 | PDF(53キロバイト) |
14. | 言語間連絡の拡張 | PDF(13キロバイト) |
15. | 標準算術演算と31桁への拡張 | PDF(13キロバイト) |
16. | その他(POSIXのロケールに対応した地域・文化固有機能、既存プログラムとの互換) | PDF(23キロバイト) |
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